10/10にiOS版instagramの最新バージョン4.2.1が公開されました。アップデートの概要には、動画設定がシンプルになり、音声設定の自由度がアップしたことと、動画再生時のデータ使用をコントロールできるようになったことが書かれています。ところが、今回のアップデートでは、もう一つ大きな変更が加えられていました。以前のバージョンでは設定画面に搭載されていた「動画の自動再生」をオフにする項目がなくなっているのです。この仕様変更によって、フィード上の全ての動画は自動的に再生される形になります。どうしてこのようなポリシーに変更されたのでしょうか?
まずは、プロフィール画面の右上の歯車マークをタップして、「オプション」画面を開いてみましょう。
バージョン4.2.1以前は、この設定画面に「動画の自動再生」という項目があり、動画を自動的に再生するかどうかをオン/オフで設定することができました。
ところが、バージョン4.2.1以降にアップデートすると、動画の設定項目自体が変更されており、新たに『ミュート』と『プレロード』という2つの項目が追加されています。
これらの項目により、動画の音声再生に関する設定と、動画データを事前に読み込むかどうかを選択できますが、動画の自動再生をオフにすることは不可能になってしまいました。
それでは、どのように動画が表示されるかというと、今まで動画の自動再生をオフにしていたユーザーも含めて、全ての動画が自動再生がオンの状態で再生される形になります。
フィード画面などで動画を表示すると、右上のビデオカメラのマークが点滅して、しばらくすると自動的に再生がスタートします。
ただし、サウンドをミュート(消音)に設定している場合は、音声は自動では流れません。動画の右上にミュートしていることを示すアイコンが表示されるので、音声を聴きたい場合はこのマークをタップしてください。
すると、音声も合わせて再生され、音声付きでムービーを楽しむことができます。
ミュート(消音)の設定は2種類から選択することができます。
「常にオン」にしておくと、動画の再生時には音声は流れないので、音声を聴きたい場合はその都度「サウンド」ボタンをタップする形になります。
「音量ボタンを使用する」に設定すると、iPhone本体の左上にある音量ボタンをオンにしている時は音声も合わせて再生され、音量ボタンをオフにしている時はミュート状態になります。
自分の利用スタイルに合わせて好きな方を設定しておきましょう。
「プレロード」では、動画をスムーズに再生するために、動画データを予め読み込んでおくタイミングを設定できます。
『常時』を選択している場合、常に全ての動画データをダウンロードする形になるので、今までよりも読み込みが重くなる可能性があります。
全ての動画をチェックする必要がない場合は、『Wifi接続時のみ』を選んでおくといいかもしれません。この場合、無線LANに接続している時だけ、動画のプレロードを行うようになります。
動画ポリシー変更の背景は?
さて、今回どうしてこのような仕様変更があったのでしょうか?
一見すると、音声が勝手に再生されないようになり、便利になったようにも感じられますが、実際には自動再生をオフにするという選択肢が奪われ、ユーザー体験に大きな変更が迫られています。
一つの見方としては、今回のポリシー変更は、近日中に開始がアナウンスされている広告サービスとの関連があるのではないかとも言われています。
確かにinstagramのフィード上でCMを流すとしたら、スムーズに動画が再生された方が、広告としての効果が期待できそうですよね・・。
先週、instagramの公式アカウントと公式ブログで発表された内容によると、今後数ヶ月以内にアメリカで開始される広告サービスでは、以下のようなことが決定されているそうです。
- フィード上に通常の写真や動画のように表示される
- 雑誌を眺めているように美しく質の高い写真と動画を厳選する
- instagramでフォロワーの多い有名ブランドを中心に開始する
- 気に入らない広告は非表示にすることができる
- 写真の所有権がユーザー自身にあることは変わらない(ユーザーの作品が広告に使われることはない)
今回の仕様変更が、広告サービス開始への布石だったのかどうかは定かではありませんが、新しい使い方に少しづつ慣れながら、今後の展開を見守っていくしかなさそうですね。
どうしても再生したくない時は・・
移動中などで、いちいち動画を再生したくないという場合にはどうしたらよいでしょうか?
今のところ、フィードに流れてくる動画が画面に表示されてから、再生が開始されるまで1秒ほどのタイムラグがあるようです。
なので、画面に完全に表示される前にサッと次の写真へスクロールさせてしまえば、動画を再生させずにスキップすることが可能です。
どうしても強制的に再生したくないという時には、そのようなやり方を試してみてください。
※価格は記事執筆時点のもので、変動する可能性があります。ご了承ください。
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