押見修造先生による別冊少年マガジン7月号掲載の『おかえりアリス』最新38話をご紹介します。
慧ちゃんと洋平は男だとか女だとか言う壁を取り払って新しい世界に行こうとしています。
なぜ人間は男と女に分断されてしまったのか、慧ちゃん達はそう考えるようになっていきました。
※本サイトでは内容に興味を持ってもらえるようあらすじ(ネタバレを含む)を紹介しています。 著作権の都合上、コマやセリフの大幅な抜粋はしておりませんので、詳しい内容はぜひコミックスをご購入いただきご確認ください。
『おかえりアリス』37話までのあらすじ
前の話はこちら!
男でも女でもない存在になることを決意した洋平と慧ちゃん。
2人は混ざり合って新しい存在に生まれ変わろうとしていました。
『おかえりアリス』38話の内容(ネタバレあり)
今全てが1つになる時
洋平と慧ちゃんの体からエクトプラズムのようなものが出ています。
そしてそのまま2人は重なり合いました。
よくよく考えてみればこうして体を重ねた事は今までに何回もありました。
しかし今までに体を重ねた時は体に余計なものを身に付けていた状態だったのです。
今回はそれらを全て取り払ってスピリチュアルな状態になっています。
そして邪魔なものを全て取り払った2人は今度は人の形ですらなくなっていきました。
長くなった2つの先が空へと上って行きます。
そしてその2つの先は上空で拡散して霧のようなものになっていきました。
もともと生命は1つの塊だった
もともと生命はニュートラルな状態だったのです。
しかしそこから出てきて男性や女性など区別されるようになっていきました。
ずっと最初の場所に入ることができたらもっと幸せだったのでしょうか。
しかし慧ちゃんや洋平はここから出て生きることにしたのです。
その理由は好きな人と会うため。
それはこの2人だけじゃなくて、すべての生きる者たちにもそう言えるのかもしれません。
『おかえりアリス』38話の感想
たまに押見修造作品で描かれることがある、言葉にしづらい回でした。
いわゆるスピリチュアルとでも言い換えることができるんでしょうか。
手塚治虫の火の鳥でもこういうのが描かれることがあったので影響受けてるんでしょうか。
毎月次が最終回でもおかしくないんじゃないかと言っていますが、やはり今回もそう思ってしまいます。
これをやった後また何か大きな展開があるっていうのは考えにくいんですけどね。
そういえば同時に連載している血の轍もさすがにもう最終回が近いだろうと言う展開になっていました。
今や2つの作品とも見逃せない状態になっていると言えるでしょう。
(ライター:R)
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