信濃川日出雄先生によりくらげバンチで連載中の『山と食欲と私』。
累計200万部突破の人気山ごはん漫画です。
作品のあらすじと見どころ、最新16巻の内容について解説します。
『山と食欲と私』作品のあらすじと見どころ
27歳会社員の日比野鮎美は「山ガール」と呼ばれたくない自称・単独登山女子。
日本独自の四季を楽しみながら、休日はどこかの山を黙々と登っています。
えーー!わざわざ休みの日に遠くまでいって山に登るなんてありえない!!と
周りに言われようが、鮎美は今日も黙々と登ります。
「そこに山があるからだ。」とイギリスの登山家ジョージ・マロニーも言っています。
私もそう思います。制覇したものだけが味わえる達成感や目にできる山頂から景色。
究極の自分探しのようなものなのかな?
鮎美自身も迷いや悩みを晴らすために登っている場面も登場します。
登る山での様々な人との出会い、実在する日本各地の名だたる山の数々。
登山やビバーク(テントを用いて露営)、山小屋の様子や山頂からの景色。
実際に一緒に登っている感覚に陥ります。
私が最もおすすめなのが鮎美が作る山飯です!
ガスコンロやメイスティンを使って作る様々なレシピは再現したくなるものばかり。
アウトドアブームに乗っかる感じのコメントになりますが、自然の中で食べるごはん。
おいしいに決まっている!
趣味に時間やお金をなかなかかけられ無かったり、実現までの行動力だったりと
難易度が割と高めなのが登山かな?と私は思ってしまいました。
山に入るためのルールだったり、マナーや知識。
実はマンガ内で詳しく書かれています!
これから登山を初めてみたい方に最適な一冊だと思います。
もちろん、読むだけで行ったつもりになるのもありです!
私は、行ったつもりで山飯レシピを再現して楽しんでます♪
作中に登場する、鮎美の家族や職場の同僚、もちろん登った山で仲良くなった人達。
それぞれのお話が山登りだけにとどまることなく、笑える話や泣ける話に不思議な話。
バラエティーに飛んでいるので、一冊読んで大満足な気分になります。
『山と食欲と私』最新16巻の内容(ネタバレあり)
本日第16巻発売日です!🏕️
北は青森・恐山、南は鹿児島・韓国岳と
全国津々浦々、縦横無尽に山とグルメを堪能!
🐟⛰️🥩ほかに、冬を舞台にした話など、バラエティー豊かな巻となっています!☃️
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— 【山と食欲と私公式】最新16巻 8/8(月)発売! ガイド本も発売中♪ (@yamatoshokuyoku) August 8, 2022
8/8発売の最新16巻は、北は青森・恐山!南は鹿児島・韓国岳(からくに)!!
私の一押しキャラは、山での出会いから意気投合して鮎美と仲良くなった国蓮七実、32歳!
彼女はまさに根無し草のように家も持たずに愛車に乗り、自分探しの旅の途中なんです。
言うことが奥深くまさに本能のまま行動していく探求心の塊のような人。
生きざまに憧れてしまいます。
そんな彼女が訪れているのが本州の最北端!下北半島大間崎。
最北端の標柱から100メートルほどにある無料のキャンプサイトにて、ご当地グルメの大間の本マグロや青森のご当地食材を贅沢に堪能。
明日には北海道へ渡ろうと夜景を眺めていたら、巨大なマグロの寝袋で野宿をしていた不思議な青年、まこりんと出会います。
あまりの軽装備で寒さに震えているので、姉御肌の国蓮さんは自分の道具を貸してあげます。
翌朝、昨夜の青年が道具を返しにきます。お礼として一万円札とともに(笑)
なにか事情があるように見えたので、コーヒーを飲みながら話を聞き出します。
青森出張で東京で働いていたまこりん。
勇気が出せず、行きたいところに行けないでいました。
旅人まこりんがどういても行きたかった場所、そこは日本有数の霊山と称される“恐山(おそれざん)“。
名前だけでも怖い雰囲気の漂う、そんなところへ国蓮さんからの提案で一緒に行くことなります。
道中の会話からまこりんに対して違和感を感じ始めていた時、笑いながら恐山について話す国蓮さんに対して、
彼は待ってくれている母に謝りに行く!小さい頃から「死んだら恐山(おやま)さ行ぐ」と強い口調でいうのです。
あ~お母さんは亡くなっているんだな。。と私も思いました。
ようやく恐山入口の太鼓橋、三途の川とも言われている場所を進み、どんどん先へ。
まこりんは、自分の不出来な行いをお母さんに対して泣きながら語りだします。
そばで見ていた国蓮さんが急にイタコのようにお母さんの想いを語りだします。
会話を続けていくうちに、まこりんから衝撃の事実が!!
ラストはコミックをぜひ読んでいただきたい!
一方、鮎美は、休みを取って百名山の一つ韓国岳(からくに)へ!!
今回の登山にはいったいどのような展開が待ち受けているのか?
予想だにしていない事態にも遭遇し…。
北と南を同時に行くことは難しくても行った気にさせてくれる
そんなおすすめの一冊です。
(ライター:そいる)
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