椎名軽穂最新作『見たい・みたい』ネタバレ感想レビュー

少女マンガ

『君に届け』椎名軽穂先生による最新作!

別冊マーガレット2022年9月号掲載の読み切り『見たい・みたい』をご紹介します。

町中にマスクをつけた人たちが歩きまわる世界。

少し前ならSFみたいなありえない世界だったけど、今では現実に起きていること。

この世界ではお互いに自分の顔を知らないまま生きている。

お互いの本当の顔を知りたいと思いながら生きているカップルのお話です。

本サイトでは内容に興味を持ってもらえるようあらすじ(ネタバレを含む)を紹介しています。
著作権の都合上、コマやセリフの大幅な抜粋はしておりませんので、詳しい内容はぜひコミックスをご購入いただきご確認ください。

『見たい・みたい』読み切りの内容(ネタバレあり)

感染予防でマスクをつけた世界

高校生位の若い男女が2人で話しています。

でもマスクをしているので2人とも顔は見えません。

どうやら男の子(小山くん)の方が最初にマスクを外して挨拶をしようとしてるようです。

女の子(美月)が慌てて止めました。

どうやらこの世界でもウィルスがはびこっている世の中になっているようです。

この2人は一応今日で交際して1カ月位にはなっているようです。

美月は小山くんの方よりも学年が1つ上の先輩。

美月は2人が交際していることを周りの誰にも伝えていないようでした。

そして美月は今日もLINE交換できなかったことを後悔しながらもバスに乗り帰って行きます。

2人は同じバスに乗っている恋人同士だった

美月が塾に通っているバスと、部活帰りの後輩の小山くんの使っているバスがたまたま同じだったのです。

美月はある時、勢いで小山に告白をしてそのまま付き合うことになったのでした。

しかしいまだに美月は小山くんの顔を1回も見たことがありません。

美月はこうやってよく顔を合わせる中になったのだから、思い切ってLINEを交換してみようと小山くんに申し出たことがありました。

しかしなんと小山くんの携帯はキッズ携帯でLINEができなかったのです。

2人がそんなことをやっているうちに美月の友人が声をかけてきました。

友人が2人が付き合っているのではないかと冷やかしたので

美月は慌てて友達に付き合っているわけではないと否定してしまいます。

それが小山くんを傷つける結果となってしまいました。

小山くんが別れを申し出る

小山くんは美月と友人たちのやりとりにとても傷つきました。

小山くんは美月が自分と一緒にいることで恥ずかしい思いをしているのではないかと感じていたようです。

そして美月に頭を下げて、小山くんは別れを申し出るのでした。

美月は何かを決意したようにマスクを外します。

自分は本当は前から小山くんの顔がみたかったのだと。

2人はお互いに知らないことがたくさんあるけどお互いに好きなもの同士。

小山くんもマスクを外して先輩のことが知りたいと笑顔で言うのでした。

『見たい・みたい』読み切りの感想

先日連載終了したばかりの『君に届け』のスピンオフ作品、『運命の人』。

正直『運命の人』は年に1回か2回、別冊マーガレットに載ってればかなり良い方だったので、自分は作者の体調を心配していました。

でもおそらくそれは杞憂で終わったようです。

先日『運命の人』は無事に最終回を迎えました。

そして間髪入れずにこの読み切りが載ったのでびっくりしてました。

内容としては2020年以降の現実の世界を取り入れた作品になっていますね。

この漫画みたいにお互いの顔がわからないのに付き合っているカップルがいるのかなと少し考えてしまいました。

でもよくよく考えてみればそれはインターネットが普及した頃からそういう人は珍しくなかったのかもしれませんね。

(ライター:R)

 

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